2012年05月24日

液状乳児用ミルク

食費安全情報blog経由の情報。

blog「ふぃっしゅ in the water」のエントリー,「液状乳児用ミルクの普及を望んでいます

詳しくは上記のエントリーを参照いただきたい。
我が家のウッシーが乳児のころは,かなり乳児用粉ミルクのお世話になった。
もしウッシーが乳児の時に東日本大震災に遭遇していたとしたら,上記のエントリーで指摘されているように,衛生的な環境を保持することは不可能だったのではないかと思う。また,震災当時,乳幼児に関する報道を見聞きするたびに,乳幼児が感染症に罹らなければよいがと,幾度となく思った。
そのような場面で,液状乳児用ミルクがあれば,かなりリスク軽減できるのではないだろうか。
上記エントリーで指摘されているような,一定の規格しかないのでひとりひとりの哺乳量にあわせにくく無駄がでやすいという可能性などの課題はあるだろうが,選択肢のひとつとして,液状乳児用ミルクがあってもよいと思う。
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(本や新聞を)読めば読むほど知識が乏しくなる

食品安全情報blog2012年5月17日のレビュー「・ 田舎のロマンチシズムと「ナチュラル」フード」から,一部引用。
私は農家で育ったが宣伝にあるような牧歌的シーンはほぼ見たことがない。農業は昔から、そして今でも、汚くて血まみれで汚れたきつい仕事である。何故農家は労働を軽減し効果的に仕事をするための近代的方法を避けなければならないのか?他の産業分野で古い技術を使うことを勧められているものはあるだろうか?

私は最近高潔で優れた人徳のある社会学の教授が、モンサントのプロパガンダのせいで農家は何の力もなく遺伝子組換え種子の使用が拡大していると嘆くのを聞いた。事実は、農家は堅実な事業家で、例えば燃料や除草剤の節約や環境へのメリットからGM大豆に切り替えたのであるが。

田舎へのロマンチシズムは消費者の「科学リテラシー」によりさらに悪化する。人々は私に化学物質を含まない食品が欲しいという。多分彼らの意味するところは人工または合成化学物質を含まないということだろうが、化学物質の性質は分子構造によるのであって植物が作ろうが人が作ろうが関係ない。オーガニックの神話とは違って、人々が日々口にする物質の99.9%は天然の、安全性試験など行われていないもので、残留農薬は天然の殺虫成分に比べてほとんど意味がない。

この意見を述べているのは,元カナダ食品検査庁(CFIA)長官Ronald L. Doering。
この意見は,日本においてもそのまま当てはまる。
例えば,無責任な消費者は,自らの誤った信念に基づいて農業者に除草剤の使用を止めさせようとし,その結果,農業者に除草作業という重荷を押し付ける。もちろん,農薬登録されている除草剤を農薬使用基準に従って使用すれば,環境にもほとんど影響ないし,食品の安全性にも影響しない。
除草剤の使用を認めないのであれば,除草作業の全てを自ら行うべきだろう。

このレビューで特にcoolだと思ったのが,次の意見。
私の経験では、都市部のカナダ人は自分たちの食べ物がどこから来るかについてほとんど何も知らず、(本や新聞を)読めば読むほど知識が乏しくなる。なぜならば代替療法やナチュラルヘルスや「健康」雑誌にはあまりにも多くの間違った情報がある。

情報リテラシーの問題は,日本だけではないようだ。
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事務連絡

些細なことですが,思うところあって,ハンドルネーム「tahata」を改め,本名「itoh」を名乗ることにしました。
コメントさせていただく際は,当面,「itoh(元tahata)」と表記します。
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2012年05月09日

「有機農業」批判は的外れなのか

FOOCOM.NETの白井洋一氏のコラム「農と食の周辺情報」の「有機農業と慣行農業 収穫量を比較する」を読んで。

このコラムで紹介されている「全体の平均で、有機の収量は慣行の80%(2割減)だった」「有機で収量減となる主な理由は、肥料の制約と病害虫による被害」は,白井氏も述べているように,今までに幾度となく指摘されている。

また,ミネソタ大学の次のプレスリリース(2012年4月26日)での次の見解を紹介している。
今回は有機と慣行農業の収量を比較したが、収量は一つの目安にすぎない。マメ科作物との輪作、雑草や土壌流出を抑えるカバークロップなど有機農業から学ぶ点も多い。重要なのは、有機と慣行、両者の長所を取り入れて、いかに環境への負荷を減らし持続可能な食料生産をするかだ。「有機農業で世界の人口や食料をまかなえるのか?」というのはおそらく間違った設問だ。

この指摘は最もだ。少なくとも日本の聡明な農業者は,かなり以前から「有機と慣行、両者の長所を取り入れて」農業を行っている。他の栽培方法との差別化を主張するのは,多くが「有機農業」側であり,「環境にやさしい農業」「安全な農産物を栽培する農業」を主張している。ここでポイントなのは,「環境負荷低減」ではなく「環境にやさいい農業」と主張する点だ。極端になると「自然農法」なるものが登場し,「環境負荷のない農業」を主張する。
本blogで何度か触れているが,農業自体は環境破壊行為である。この点を前提として,「持続可能な農業」を行うために「環境負荷」を如何に「低減」するか,この点が現在の農業に求められているポイントである。

最後に白井氏は,次のように指摘している。
今回紹介した2つの論文は、おおまかに有機と慣行農業の生産性を比較するうえでは役に立つ。しかし、これで有機農業は収量が2割、3割も劣るから、世界の人口増には対応できないと有機農業批判の材料とすべきものでもない。

何故,供給量の問題を挙げて「有機農業」が批判されるのか。それは「有機農業」側が,「有機農業」でも農産物供給量を確保できるから環境負荷・環境破壊に結びつく慣行農業は好ましくない,と主張するからだろう。そうした主張に対して,客観的な科学的知見を基に批判が行われているに過ぎない。むしろ,「有機農業」側が,自分たちに都合の良い論文だけを取り上げて「有機農業」の優位性を主張する点について,厳しく批判されるべきだと思う。
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2012年05月07日

大阪維新の会の家庭教育支援条例(案)の続報

先のエントリーに関連した記事が,毎日新聞から報道された。
以下に,記事本文を引用する。
大阪維新の会:家庭教育支援条例案に批判続々
毎日新聞 2012年05月07日 11時37分(最終更新 05月07日 13時02分)

 橋下徹・大阪市長が代表を務める「大阪維新の会」の市議団が議員提案を予定している「家庭教育支援条例案」に批判の声が広がっている。条例案は、児童虐待や子どもの非行などを「発達障害」と関連付け、親の愛情不足が原因とする内容だが、医師や保護者らが「根拠がない」「偏見を助長する」と猛反発。発達障害の子どもを持つ保護者らの13団体は7日午後、議会を訪れて提案中止を要望。市議団も5月議会での提案見送りを決めた。

 条例案は今月1日、維新市議団が公表。児童虐待が相次ぐ現状を踏まえ、家庭教育の支援や親に保護者としての自覚を促す目的で作られた。「親になるための学びの支援」「発達障害、虐待等の予防・防止」など全5章、23条から成る。

 しかし、発達障害について「乳幼児期の愛着形成の不足」が要因と指摘し、「伝統的子育て」によって障害が予防できるなどと言及した条文に批判が続出。高田哲・神戸大大学院教授(小児神経学)は「伝統的な子育てで予防できるとか、親の育て方が原因であるかのような表現は医学的根拠がないばかりか、子どもや家族が誤ったイメージで見られかねない」と危惧する。

 長男(16)が広汎(こうはん)性発達障害という母親(45)=東大阪市=は「私のせいで子どもが発達障害になったと言われているようで傷ついた。最近は法整備が進み、障害への理解も広がってきたと思っていたのに、怒りを通り越して言葉にならない」と憤る。「大阪自閉症協会」「大阪LD親の会 おたふく会」など大阪府内を中心に活動する13団体は7日、「学術的根拠のない論理に基づいている」として条例案撤回のほか、当事者団体や専門家を含めた勉強会の開催を求めた。

 インターネットの「ツイッター」でも1日以降、「うちの子は失敗作ですか」「ニセ科学だ」などと抗議が噴出。橋下市長は7日、記者団に「発達障害の子どもを抱えているお母さんに愛情欠如と宣言するに等しい」と苦言を呈し、市議団に条例案見直しを求めたことを明かした。【林由紀子】

どのような見直し(案)を出してくるか不明だが,この条例(案)の底流にある「親学」の考えから推察するに,言葉尻を直しただけで本質的にはあまり変わらないものが出てくるのではないだろうか。
「親学」については,blog「ベムのメモ帳Z」などを参照いただければと思う。
この条例(案)絡みのエントリー「発達障害に直接関係のない人も「親学」について考えてみてほしい」などは,非常に参考になった。
posted by tahata at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境,食品,農業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする