2014年11月16日

平成26年宮城県産リンゴ「ふじ」

宮城県は,東北他県と比較して果樹生産は盛んではない。
しかし,全く生産していないわけではなく,リンゴ,日本ナシ,モモ,ブルーベリー,イチジク(主に加工用),カキ(主に干し柿用),ブドウ,ユズ等が生産されている。それらの多くは生産者直販で,市場に流通するのは多くない。

今の時期,宮城県のリンゴ園地では,リンゴ品種「ふじ」の収穫が始まっている。リンゴ生産県の中では年内の積雪がほとんどない宮城県では,「ふじ」の収穫は11月中下旬(15~20日)頃から始まる。
私は毎年,知り合いのリンゴ生産者に依頼して,お世話になった方々に箱入り「ふじ」を贈っている。
今年も,リンゴ園地に伺って「ふじ」の発想を依頼してきた。その際,幾つか写真を撮らせてもらった。

最初に,収穫間際の「ふじ」の写真(2枚)。
多くの宮城県のリンゴ生産者は,労力・コスト軽減や果実品質向上をねらって無袋栽培を行っている。また,果実の着色向上のために行う摘葉作業は,リンゴ主産地で行われている程多くは摘まず,果実周りの葉を中心に摘む。15年程前に実施された,当時の農林水産省果樹試験場リンゴ支場を含む複数のリンゴ生産県による共同研究の結果,全く摘葉しないより果実周辺の葉を摘んだ方が,着色のみではなく糖度等の果実品質も向上することが分かっている。

次に,作業場の写真。
これは「ふじ」の13玉(果実)入パックのもの。5kg箱に13果実入るものになるが,この中の1果実の重さを計ったところ,約400gあり,単純に果実数を掛けると5.2kgとなる。蜜の入るリンゴ品種の場合,同じ大きさでも蜜入りの多い果実の方が重くなる。そのため蜜入り「ふじ」の場合,ほとんどは玉数(果実数)の割には重くなっている。

最後に,「ふじ」の花芽の写真。
果樹の場合,多くは今年収穫の果実を生産しながら,翌年の芽も形成する。写真は短果枝(spur)上に形成された来年の花芽。写真のような膨らんで硬く締まった芽は,充実している証拠で,1年後には高品質果実の着生が期待できる。


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posted by itoh at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境,食品,農業 | 更新情報をチェックする