2014年03月29日

オーガニック食品とがんの発症

食品安全情報blog2014年3月28日レビューから引用。

・ オーガニック食品を食べる女性はがんになりにくいことはない、研究が発見

The guardian

Women who eat organic foods no less likely to develop cancer, research finds

Friday 28 March 2014

http://www.theguardian.com/society/2014/mar/28/women-organic-foods-develop-cancer

ミリオンウーマンスタディは農薬を使って育てた食品を避けてもがん全体のリスクに差がないことを示した

英国最大の健康研究プロジェクトであるミリオンウーマンスタディの結果がBritish Journal of Cancer,に発表された。著者は「消費者がオーガニック食品を購入する主な理由は健康上の懸念であることから、この結果はとても役にたつ。答えは簡単でオーガニック食品を選んでもがんリスクに差はない。この研究は非常に大規模でしっかりしたものである。」

この研究では50才以上の623 080人の女性にオーガニック食品を食べるかどうかを尋ね、16種類のがんについて調べた。オーガニックを主に食べているヒトでは乳がんのわずかな増加と非ホジキンリンパ腫の21%減少が見られたが数が小さく偶然である可能性がある。

オーガニック食品を宣伝しているSoil Associationはオーガニックを食べることと非ホジキンリンパ腫の関連が無視されていると主張する

英国大規模前向き研究におけるオーガニック食品摂取とがん頻度

Organic food consumption and the incidence of cancer in a large prospective study of women in the United Kingdom

K E Bradbury et al.,

British Journal of Cancer advance online publication 27 March 2014

http://www.nature.com/bjc/journal/vaop/ncurrent/abs/bjc2014148a.html

英国623080人の中年女性を9.3年フォロー。ベースラインではオーガニック食品を全く食べない30%、時々食べる63%、いつも食べる7%だった。オーガニック食品を食べることは非ホジキンリンパ腫以外についてはがん頻度と関連がなかった

英国623080人の中年女性を9.3年フォローとは,なかなか大規模な調査だ。
非ホジキンリンパ腫についての結果を保留するとしても,15種類のがんの発症については,オーガニック食品の接種の有無とは関係がなかったということになる。
非ホジキンリンパ腫については,調査者は偶然の可能性ありとし,Soil Associationはオーガニック食品の影響を無視していると主張。この点については,データ数の問題から,オーガニック食品接種の有無との関係を明確に議論できるのは難しいようだ。
ただ,少なくとも「オーガニック食品の接種が,がんの発症を抑制できる」などといった,ステレオタイプな物言いを否定できる結果ではないだろうか。

もちろん,適量のバランスの取れた食事を摂取することは,オーガニック食品の有無に関係なく重要なことに変わりはない。
posted by itoh at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境,食品,農業 | 更新情報をチェックする
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