2014年11月03日

予習は大事

2014年11月1日付河北新報6面に掲載されたキリンビール株式会社の全面広告で,村井嘉浩宮城県知事が,次のような事実誤認の発言をしている。
ご存知でしたか?実は宮城県は,枝豆のもとである大豆の栽培面積が全国2位なんです。宮城県産の枝豆のおいしさも,今後アピールしてきたいですね。

企業の広告であっても,公職の立場で発言するのであれば,正しい情報に基づいて発言していただきたい。
一般論として,枝豆は未成熟大豆であり,成熟した大豆は油,豆腐,味噌,納豆,醤油等の加工用原料として利用されるもの。そうした意味では,村井知事の発言は嘘ではない。しかし,宮城県の栽培面積が全国2位なのは,「大豆」であって「えだまめ」ではない。

農水省作物統計上,「大豆」は「豆類」,「えだまめ」は「野菜類>果菜類」と,各々別品目として扱われている。平成25年産作物統計によると,宮城県はデータは次のとおり。
 「大豆」
  作付面積9,540ha(全国2位),10a当たり収量148kg(全国10位)
 「えだまめ」
  作付面積303ha(全国12位),10a当たり収量387kg(全国37位)
宮城県の「えだまめ」作付面積は,全国1位の新潟県1,580haの約19%に過ぎない。

村井氏個人が統計データ全てを記憶できないことは承知しているが,広告とはいえ,宮城県知事として発言するのであれば,県庁担当課が事前にレクチャーしないのだろうか。宮城県の場合,担当課はおそらく農産園芸環境課で,「大豆」は農産食糧班,「えだまめ」は園芸振興班だろう。

なお,現在流通している枝豆は,枝豆用品種を使って栽培されているのが一般的である。山形県の白山だたちゃ豆でも有名な茶豆や黒豆など,スーパーマーケットでも様々な枝豆品種を購入することができる。
ちなみに,私はまだ試していないが,枝豆をフライパンで蒸し焼きにすると,かなり美味らしい。


H25作物統計_大豆.jpg H25作物統計_えだまめ.jpg


<参考リンク>
農林水産省作物統計
大豆のまめ知識(農水省)
国産大豆品種の事典(農水省)
食材を知ろう 大豆編(農水省)
大豆の栽培方法(農水省)
えだまめ(JA全農にいがた)
えだまめ日和
大豆の恵み
【史上最強のビールのおつまみ】枝豆は “フライパンで蒸し焼き” にするとおいしくなりすぎるので注意! 本気で注意!!Pouch
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posted by itoh at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境,食品,農業 | 更新情報をチェックする
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