2017年05月22日

食品安全のための科学的国際協力の未来には何があるのか

2017年4月26日,食品安全委員会主催国際専門家招へいプログラム「国際会議~食品安全のための科学的国際協力の未来には何があるのか~」に参加してきた。
当日の資料と会議で示された結論が食品安全委員会ウェブサイトで公開されているので,詳しくはそちらを参照いただきたい。
ここでは,私がメモしたコメント等を書き出しておく。

Paul Chiew King Tion(ARAC科学委員会委員長)
グローバル化の現在において,すべてを規制するのは無理。
リスク評価の方法は,まだ各国で違いがある。
リスクコミュニケーションでは,分かりやすく説明する必要がある。また,ゼロリスク要求に対して,どのようにリスク受容を説明するのかが重要。

Reiner Wittkowski(BfR副所長)
リスクコミュニケーションが特に重要。
食の多様性は尊重しつつ,安全性をハーモナイゼーションすべき。

Guilhem de Seze
科学的なメッセージを出すことが重要。

Patrick Deboyser(ASEAN欧州連合代表部保健及び食品安全担当公使参事官)
教育の向上が重要,特に開発途上国において。
規制する場合でも,きちんと説明し理解してもらう必要がある。
リスク認識・・・例:タバコ

Roger Genet(ANSES長官)
社会科学分野のすべてを取り込んでディスカッション(リスクコミュニケーション?)すべき。

Bernhard Url(EFSA長官)
産品の輸出入は進んでいるが,それに関連するデータや知識の共有は立ち遅れており,各国間で齟齬が出ている。
Scienceは社会に受け入れられなければ意味がない。GMOが好例。Scienceとしては安全性が評価されているが,今のEUでは,信念でGMOを受け入れないと決めた。
ステークホルダー間での共有理解が必要。
政策立案の時にも正しい提案が必要。
各機関の間で,お互いを真に信頼する必要がある。
科学は真実を示すものではなく,真実を近似値で表すもの。


会場からの質問で,「エクポージャー(exposure)」の概念も重要との意見があった。私は不勉強のため,「エクポージャー(exposure)」が具体的にどういう内容を示すのかよく分からなかった...。
posted by itoh at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境,食品,農業 | 更新情報をチェックする
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