2015年12月08日

機能性食品表示制度の実態

2015念12月7日にupされた、FOOCOM.NET編集長の視点で、機能性表示食品について、合田幸広氏(国立医薬品食品衛生研究所薬品部長)のインタビューが掲載されている。機能性食品表示制度の実態を知る、正鵠を射た記事となっている。
こうした、私に言わせると眉唾的な制度を、行政組織も産業振興のために活用しようとしている。もともとが安倍晋三氏の規制緩和政策の一環で始まった制度だが、あまりにも中味のない酷い制度ではないかと思う。
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赤肉・加工肉の発がん性についての良解説

2015年11月30日、食品安全委員会ウェブサイトに「レッドミートと加工肉に関するIARCの発表についての食品安全委員会の考え方」というページが開設された。
つい最近まで、マスメディアで騒がれていた、IARCの発がん性リスク分類で、加工肉のリスクとグループ2A「ヒトに対しておそらく発がん性がある」に分類したことが報道されていた件についての、食品安全委員会の見解・解説のwebページとなっている。
IARCのこの分類については、度々マスメディアが無責任な報道をセンセーショナルに行ってきたが、この分類について理解するための簡単な解説も掲載されており、また食の安全性の考え方の基本も解説されている。

今回の報道では、国内外で加工肉の販売が落ちたらしく、日本ではお歳暮時期ということもあって、お歳暮商品のハム類の販売が落ちたとの報道があった。相変わらず、「みのもんた症候群」から抜けきれない国民性を露呈している。
鳥獣肉の発がん性については以前から指摘されていたし、その摂取量によるものであることも示唆されてきた。そうした情報を知っていれば、今回の報道に左右されることはないはず。
今回の件と少し違うが、たとえば燻製や炭火焼きなどは、発がん物質が多く発生することから、以前から食品の焼き過ぎに注意するよう、国内外の政府系機関等が指摘している。一方、食品メーカーによっては、燻製の風味を活かしつつ、こうした発がん物質の発生を抑えるため、食品添加物を利用した燻製商品を開発しているが、こうした企業努力も、人によっては健康を害する食品添加物を利用した消費者騙しの商品開発、と捉えられてしまう。

マスメディアも、何度もIARCの発がん性リスク分類を取り上げているのだから、あの分類をどのように理解すべきか、いい加減きちんと理解できないのだろうか。
だから、「マスゴミ」と揶揄されるのだ。

ちなみに、トーストもほんのり薄茶色になる程度までに抑えておかないと、発がんリスクが高まると言われている。もちろん、これも摂取量の多少とも関係してくるので、ときどき食べる程度であれば、気にする事はない。
ただし、「こんがりトースト」が好みの方は注意が必要かも。

なお、この件については、食品安全情報blogでも何度か取り上げられているし("日記の検索"で「加工肉」等で検索)、食品安全情報(化学物質) No.23 (2015.11.11)(pdfファイル、約600KB)でも解説されている。併せて読んでいただきたい。
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2015年11月09日

ベストとワーストの日本食

2015年11月9日食品安全情報blogに、次に引用する、なかなかcoolなレビューがupされている。
・ ベストとワーストの日本食

Best and Worst Japanese Foods

by Andy Bellatti | November 04, 2015

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/best-and-worst-japanese-food

もし調理が少ない食品を探しているのなら生の魚を切っただけの刺身のような日本食がいいかもしれない。心臓に健康的なアボカドと繊維の多い玄米と抗酸化物質の多い緑茶の寿司ランチは良さそうに聞こえる。しかし塩と油をたくさん食べるのでベーコンチーズバーガーのほうがましになることもある。

米国では寿司の人気が高まり1960年代に最初の1店ができてから今や約4000店がある。同時にアメリカナイズされ、「フィリーチーズステーキ寿司ロール」のような「モンスター」巻き寿司もできている。

ここに注文すべきメニューと注文すべきでないものを示す。

5つの最悪日本食

1.みそ汁−ナトリウム爆弾

2.スパイシーロール−マヨネーズ入りの巻物

3.天ぷら

4.うどん ナトリウムが多い

5.火鉢(鉄板焼きのことらしい)

ベスト5

1.枝豆

2.刺身

3.シシトウ

4.冷や奴

5.ほうれん草のおひたし

(写真が見るからにノルウェーサーモンな感じで、それとアボカドが日本食の代表って言われるとなんだかな。塩はどうしようもない欠点。)

なお、括弧内はuneyama氏のコメント。
「和食日本人の伝統的な食文化」がユネスコの無形文化遺産に登録されたからといって、必ずしも「和食」が健康的な食事とは言えない。そもそも、「和食」の安全性が評価されたわけではなく、全く別の価値観で選定されたことを、きちんと理解しよう。
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2015年10月04日

スウェーデンにおけるコメとコメ製品のヒ素による問題

食品安全情報blog2015年10月1日レビューに、スウェーデンにおけるコメ及びコメ製品に含まれるヒ素対策についての「研究がコメとコメ製品のヒ素による問題を明らかにする」というレビューがある。以前から、ヨーロッパにおけるコメやコメ製品に含まれるヒ素についてのレビューが度々紹介されている。日本の主食でもあり、自分自身普段から毎日食べているものであるから、いつも興味深く読んでいる。
今回のスウェーデン食品局の情報も、今まで読んできた情報と概ね内容は同じで、とにかく毎日コメやコメ製品は摂取しないこと、特に乳幼児へ与えるのには注意すること、といった内容。詳細は当該レビューや原文を参照いただきたい。
このレビューの中で、uneyama氏のコメントがあって、これも参考になる。スウェーデンで流通しているコメやコメ製品の無機ヒ素含量が日本のコメよりずっと低いこと、それでも問題としているのには正直驚いた。

このレビュー最後のuneyama氏の、次のコメントが秀逸である。
「EU基準を満たさないコメ」なんて日本では普通だけど消費者団体は騒がない。減農薬を宣伝してヒ素の多いコメもある。

アジア人は欧米人より遺伝的にがんリスクが低いようなのでコメのヒ素対策すればさらにがんが減る可能性はある。もっともタバコ対策すらできない現状ではね。

重要なのは「多様な食品」、であって和食がいいなんて言ってるのは日本だけ。韓国伝統食がいいと言っているのが韓国だけなのと同じただの偏狭なナショナリズム
posted by itoh at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境,食品,農業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月11日

コンプライアンスが欠如した消費者庁

食品安全情報blog2015年9月11日レビューの最後に、「・蹴脂粒問題、消費者庁の安全性評価を不十分と考える理由」と題して、uneyama氏のコメントが掲載されている。
今春から始まった機能性表示食品制度において、株式会社リコムが機能性表示食品として届け出た「蹴脂粒」についての消費者庁の対応についてのコメント。「蹴脂粒」に含まれているエノキタケ抽出物は、特定保健用食品の審査で食品安全委員会から「安全性が確認できず評価できない」とされ、特定保健用食品として許可されたなかったもの。この「蹴脂粒」の消費者庁の取扱いについてFOOCOM.NETの松永和紀氏が批判的に取り上げ、それに対して板東久美子消費者庁長官が反論した。
これらについてuneyama氏がコメントしたものだが、その最後の部分を引用する。
消費者庁が虚偽誇大宣伝による経済的損失から消費者を守らないことも驚きだったが食品の安全性すら踏みにじるとはおそれいった。

事の詳細は、uneyama氏のコメントや参照リンクを見ていただきたい。

安部晋三氏の肝煎りで始まった機能性表示食品制度とはいえ、中央官庁がコンプライアンスを軽視して良いのだろうか。こんなだから、地方自治体の産業振興部署もこの制度に乗っかって、自分とこの産品を差別化して販売しようと企むのだ。情けない...。


<参考リンク>
FOOCOM.NET
「安全性が確認できない」トクホ “却下”の製品が、機能性表示食品に
蹴脂粒問題〜この場合、安全性と機能性は表裏一体
機能性表示食品制度は、自壊した〜蹴脂粒問題に思う
蹴脂粒問題、消費者庁の安全性評価を不十分と考える理由

板東長官、『蹴脂粒』で見解(Net IB News)

食品安全情報blog2015年9月4日レビューの一番最後

株式会社リコム
posted by itoh at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境,食品,農業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする